あとがき

まずは、この角笛祝奏曲を読んでいただきありがとうございます!
あとがきまで読んでいただけるなんて感無量です!

三章の主人公、朱日雀には、心と体で性が一致しないという問題を抱えさせました。
所謂「性同一性障害」というものですが、世の中にはこれを”病気”にしたくないという方もおられるかと思ったので、本編ではこの書き方を回避しました。
なかなか難しい問題ですが、読んでくださった方々がこの問題について真剣に考える時間を作るきっかけになれば良いなと思っています。

朱日雀は、私が二番目に生みだしたキャラクターで、私が一番気に入っているキャラクターでもあります。
それ故、スピンオフにしては話数が多くなってしまったり、愛故に文章に慎重になってしまったりと苦労する点もありましたが、最終的には今まで更新したどの章よりも自信のある作品に仕上がりました。

ちなみに、気付いていない方のために言っておくと、雀とヴェルが出会った「優しい悪魔」と「悪戯好きの天使」は同一人物で、一章に出てきたあの人です。
そして、虎太郎がどこかで会った気がしていたのは、彼の催眠に掛かった経験があるからですね。

この章も四章の為の布石が随所にちりばめられています。
それは今後きちんと消化して行くので、宜しければこれからもご贔屓にしていただけると幸いです。

「角笛祝奏曲」管理人兼原作担当
ハティ・フローズヴィトニルソン
2011/03/01



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